初手の型:分析
「分析して」「なぜこうなった」「要因を出して」「この数字を見て」と頼まれたときに読む型。分析は手法の精緻さではなく、答えるべき問いが定まっているかで価値が決まる。
握る決断
共通の5決断(読み手/目的・ゴール/深さ・品質バー/絶対に外せない点/避けたいこと)に加えて、この型では次を握る。
- 分析の問い — 何を答える分析か。「売上を分析して」は問いではない。「先月の落ち込みが季節要因か構造要因かを判定する」が問い。
- 必要な粒度 — どこまで分解すれば判断できるか。分解しすぎると読めなくなる。
- 前提データの所在 — どの数字を正とするか。ここを先に確定しないと、分析の途中で土台が入れ替わる。
深さの工程(このカテゴリー版)
基準版(資料・提案作成)の5工程のうち、工程1で「前提データの所在」を先に確定するのがこの型の勘所。
1. 起点を握る — 分析の問いを一文にして合意を取る。
2. 前提データを確定する【主役】 — どの数字を、いつ時点の、どの定義で使うか。自社の蓄積に過去の定義や集計ルールが残っていれば必ず引く(定義がずれた分析は、正しく計算しても間違う)。
3. 構造に落とす — 事実 → 要因の候補 → 各候補が正しい場合に観測されるはずのこと、の順で書く。
4. 示唆で締める — 「だから何をすべきか」まで必ず書く。要因の列挙で終わらせない。
5. 体裁化は合意の後 — グラフや表は、問いへの答えが定まってから作る。
合否判定:その示唆を、同じ業界の別の会社の数字に貼っても成立するなら、それは示唆ではない。
引くと効く顧問の領域
KPI・財務・経理の領域が効きやすい。これは指針であって固定リストではない。実行時に相談できる顧問の一覧から、依頼に最も効く相手を選ぶ。引用するときは「顧問の判断軸から来た話」と「自社の蓄積から来た話」を必ず区別して示す。
やってはいけないこと
- 問いを立てずに数字を切り刻む
- データの定義・時点を確認せずに比較する
- 相関を因果として書く
- 要因を並べて終える(③示唆まで届かせる)
- 都合の良い切り口だけを示す(反証になる切り口も一度は当てる)
うまくいかないとき
型が読み込めない・引用が出てこないなど動作がおかしいときは、そのまま投書箱(Claude に「Structaに要望を送って」と言えば送れます)へ。導入や設定で詰まったときは https://structa.me/desk#contact から問い合わせてください(返信します)。